●頑張れ
今朝のテレビで、昨年の春のJRの事故で10年以上も一緒に暮らしてきた恋人を失ったショックから立ち直れずに自殺してしまった女性についてやっていた。
一人のレポーターが取材、その日のコメンテーターたちがいろいろ意見を交わしていた。
その中のあるコメンテーターの意見にレポーターが激しく反論(と見えた)していたが、わたしもレポーター同様、一人テレビの前で「ふざけんな」と声に出して言ってしまっていた。
要するに、JRがその女性を「正式な婚姻ではない」という理由で遺族扱いしてくれなかったことと、謝罪に来たJRの方が「元気で頑張ってください」のひとことに傷ついた、ということに対して、「謝罪に来たJRの職員が事故を起こしたわけではないし・・・」のようなこと(ムカついて聞いていたので忘れてしまったが)をコメンテーターが言い、それに対してレポーターは「そういう気持ちではダメなんだ。まず、自分の家族が同じ立場に立ったらどう思うか、を考えて対応すべきだ」と。
この人(コメンテーターのほう)はきっと「頑張れ」の言葉の意味を知らないんだなと思った。
この言葉は上がり調子の人に対してのみ励ましの言葉になるが、気持ちの下がり気味の人、とくに今回のケースのように大切な人を失って気持ちがどん底になっている人に対しては「お前も死ねば?」というようなひどい言葉になるのだ。
自殺された方が、どんな対応だったら長い時間をかけてでも立ち直ることができたのか、自殺という手段から逃れられたのかは正直わからない。だけど、「頑張れ」の言葉のもつ「残酷さ」だけは忘れないでいきたいと思う。


